ポスター印刷の用紙について
ポスター印刷の通販サイトを見ると、印刷する紙の種類を複数取り扱っているかと思います。
使用目的やイメージによって適する用紙は異なるので、それぞれの特性を正しく把握しましょう。
ここでは一般的によく取り扱われているポスター印刷の用紙についてご説明します。
光沢紙(コート紙)
一般的にポスターに最もよく使われている用紙です。コート剤を塗布して、表面を平滑に加工しています。
光沢があり、インクの乗りや発色が良いので、カラー印刷に多く使われ、写真やイラストが鮮やかな色で表現できます。
表面がつるつるしているので、字などを書き込んだりするには向きません。
≫コート紙とは
マット紙
こちらもポスターやチラシなどによく使われる用紙です。コート紙よりツヤを抑えた、つや消しのイメージです。
光沢がない分落ち着いた印象で、シンプルや上品なデザインのポスターに向いています。
インクを多く吸い込む分、コート紙に比べるとやや沈んだ色で印刷されます。
ベタ(塗りつぶし)の多いデザインのポスターは紙が少ししなる場合があります。
≫マット紙とは
耐水紙(ユポ紙)
光沢紙やマット紙に印刷する場合、屋内で使用する事を前提としたポスターなら問題ありませんが、
イベントや店頭の告知など、ポスターは屋外で使用するケースもよくあります。
その場合、雨に強い耐水紙(ユポ紙・合成紙)で印刷する事をおすすめします。
水に濡れても強度の低下や形状の変化が少なく、主原料がポリプロピレンなので、少々の事では破れません。
表面もなめらかで高級感があり、写真やイラストも美しく表現できます。
ラミネート加工にも向いているので、UV加工すると日差しによる色あせも防げます。
光沢紙やマット紙に比べると値段が上がりますが、長期使用の場合は耐久性が驚く程優れています。
≫耐水紙(ユポ紙)とは
紙の厚さ
紙の厚さは90kgや135kgなど「kg」という単位で表示されます。
これは印刷用紙を原紙サイズ(788mm × 1091mm)で1,000枚積んだ時の重さで、この用紙の重さを「連量」と言います。
なので、当然連量=kgが大きくなる程用紙も厚くなります。
ポスター印刷に使われる用紙は110kg~180kgぐらいが一般的です。
厚い方が耐久性も高級感もあると考えて良いでしょう。
ただし、大量に作る場合は物量が大きくなるので、薄い方が適している場合もあります。