ポスター印刷は、大きく分ければ2つの選択肢があります。
何かを告知するためにポスターを作っても、それらはほとんど見られることがないという現実があります。よく言われていますが、街中にポスターを貼ったとしても見られるのはほんのゼロコンマ何秒という世界です。
人間は意識的に広告というものを視界から省いて生活しているんです。それでもなお告知のためにポスターを貼るわけですが、ではどうやって見てもらえるようなポスターを作るのでしょうか。
ポスターを作る作業もデザインです。町内会のちょっとしたポスターや学校の掲示板向けのポスターなどを作られている、デザイン作業をしたことがない方のために書きます。デザインというのは定義が様々ですが、ここでは相手にものごとを伝えることとします。
そのデザインには相手に伝えるためにいくつもテクニックが存在しているんです。例えば、全てが小さい文字で書かれていたら人は読むでしょうか?読まないですよね。もちろんそれを逆手に取ったポスターデザインというのも存在しますが、それは変化球か高等テクニックとなります。
まずは自分がポスターを貼って、しっかりと相手が読める文字でデザインすることが重要です。とはいえ、みんなが読めるようにということで全てを大きな文字でデザインしてしまったらどうでしょうか?
何が言いたいポスターなのかがわからなくなってしまいます。ですので、一番言いたいこととそこまで重要ではないこと、文字の要素を整理して重要度に準じて大きさを変えると良いでしょう。文字自体の比率を変えることによってメリハリのあるデザインになって、読みやすさもあがり、目にも止まりやすくなります。
次に大事なのが構成要素のグループ化です。デザインにおいてまとめることというのはとても大事なんです。近接した構成要素は相手が見たときに全て関連付いていると認識してしまいます。
関係ない要素がそれぞれ近接していたらそのどれもが関連しているように見えて、一瞬で理解するのが難しくなってしまうのです。そのために構成要素の中で関連があるものを近くにまとめて綺麗に整列するなりしてまとめる作業をすると良いでしょう。こうすれば相手がポスターからの情報をすっとスピーディに読み取れるようになります。
関係ない要素は少し距離を置いて配置してあげることで別グループなのだということを認識させられます。ポスターはサイズが大きいですので、最初は距離感がつかめないかと思いますので、グラフィックソフトで制作している場合は定期的にプリントアウトして確認することをお勧めします。
印刷したものを実際に壁に貼って見てみるという作業はとても重要です。